離婚と慰謝料

有名人の離婚といえば、一番話題になるのがこの慰謝料。有名な方ほど何億という慰謝料になったとか、あまりにすごい金額を耳にして驚くことが多いのではないでしょうか。もちろん、そんな金額一般の人には払うことは出来ません。
ではそもそも慰謝料とはどういうものでしょうか?

他人の身体、自由又は名誉を害したる場合と財産権を害したる場合とを問わず前条の規定(←不法行為)に依りて損害賠償の責に任ずる者は財産以外の損害に対しても其賠償を為すことを要す。

【民法第710条】
精神的、肉体的な苦痛を与えたら、賠償しなさいね、という意味合いです。
賠償とはつまりはお金の支払となります。離婚によって発生する慰謝料とは、生命や身体、名誉や貞操などを侵害した不法行為を働いた夫(あるいは妻・不倫相手など)が、配偶者に対して支払う金銭、ということになります。

慰謝料の中身

では具体的に慰謝料の中身を見ていきましょう

□慰謝料の相場
一般的な離婚慰謝料の相場は50万円~60万円×結婚年数というのがよく言われる数字です。また最終的に財産分与と慰謝料とを合わせて、200万~500万程度というのが相場のようです。もちろんケースバイケースで、不貞がきっかけで慰謝料請求したものの、実はDVの事実があったり、自分自身も不貞をしていたり等、状況によっては大きく評価が変わってきます。また不倫の場合の慰謝料は不貞をはたらいた夫、または妻とその愛人に対して発生するので、双方から500万ずつ、ということはありません。500万であれば300万が夫、または妻、残りの200万が愛人から、といったように算定されるようです。
離婚裁判ともなると財産分与、精神的苦痛の度合い、配偶者の経済状況、婚姻期間や年齢なども含めた駆け引きがあり、最終的な額が決まります。ですので社会的地位のある方、特に経済力のある人はより高額な慰謝料を請求される傾向にあるようです。

□慰謝料の請求
慰謝料は先ほどの民法にもあったように精神的、肉体的苦痛に対して支払われる賠償です。ですので、まずはその事実があったかどうかの立証と、それが原因で婚姻が破綻したのか否かの判断がとても重要になります。単なる思い込みや、状況的に疑わしい等の推測だけでは請求できません。立証にはしっかりとした証拠が必要です。
また婚姻関係がない場合は慰謝料請求は出来ません。夫婦には元々、法律的に貞操義務が義務付けられており、夫婦以外の人と男女の関係になってはいけないというルールがあります。つまり浮気自体(ここでは肉体関係のこと)は違法行為とみなされているわけです。ですので恋人関係には認められないけれど、夫婦においては法的に認められているわけです。
ただし、事実婚の状態であれば内縁関係にあったということで慰謝料が認められるようです。

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