熟年離婚とは

2007年4月より、離婚時の厚生年金保険の分割制度が始まり、それまでは離婚後に夫の厚生年金を受け取ることが出来なかった妻が、50%までその権利を持てるようになりました。これに伴い、それまで我慢してきた熟年層の離婚が目立つようになり、熟年離婚という言葉が聞かれるようになったわけです。
なおここでいう熟年離婚とは、婚姻生活が非常に長い夫婦の離婚のことを指し、婚姻期間が短い高齢者の離婚については言わないようです。

□なぜ熟年離婚を選ぶのか

なぜ長年連れ添って来たのに離婚を選ぶのでしょうか。それはいわゆる「積年の思い」に他ならないでしょう。今までは別れたくても現実的に考えると老後の心配があり、特に金銭面で女性が不利な状態になります。年金が分割されないということは一人で働いていかなければならない、または再婚をして養ってもらわなければならないわけです。ある程度年齢もいってしまうと現実的な話ではないことが容易に想像出来ます。年金を拠出していなかったとは言え、それは家事や育児を負担するがゆえに外で働けなかったためであり、年金は夫婦の財産であると言えます。その為、この分割制度によりそれが正しい方向へ進み、これまで我慢していた妻たちが立ち上がったわけです。
 

□熟年離婚の理由

熟年離婚する原因は、国民生活白書などのデータなどを見ましても、妻の方から離婚を持ち出すことが圧倒的な数を占めていることがわかります。

・家庭を顧みない
・家事を手伝わないのに家計に口を出す
・家政婦扱いにするなどのストレス・モラルハラスメント
・暴言を吐くなどドメスティックバイオレンス(DV)
・奥さんを女性として扱わない
・夫の浮気
・セックスレス、EDなど
・夫婦の会話がない、性格・価値観の不一致
・夫の借金・ギャンブル
・義父・義母との不仲(嫁・姑)
・親の介護問題

妻が一方的に無理を強いられていたという形が多く、離婚の理由としても妻からの意見が圧倒的に多いわけです。

□熟年離婚を回避するために

離婚の理由を見て頂ければ分かるように、夫の一方的な態度に原因があると考えられます。これは非常に身につまされる男性も多いのではないでしょうか。優しい言葉を掛けてあげていないとか、感謝の気持ちを表していないとか、細かいことですがそういう気遣いも大変大事なポイントとなります。年齢問わず、少なくとも以下の2つのことさえ出来れば危険度は下がるのではないでしょうか。

(1)感謝とねぎらいを言葉と態度で示す
→家事や育児を手伝うのが一番ですが、手伝えなくてもねぎらいの言葉をかけてあげましょう。
言葉だけだと「口ばっかり」となってしまうのでたまには外食に誘うなど、態度で示すことも大切です。

(2)ポイントは外さずに
→妻の誕生日、結婚記念日、クリスマスは外さないようにしましょう。
毎日ねぎらいはできないけど、この3イベントだけは感謝していると必ず表明しましょう

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